12月までコートは着ない!とか12月までは暖房をつけない!なんてことを理由もなしにやっていたら、見事に風邪をひいてゼエゼエ言いながら更新作業をしている昨今、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。現在進行形の経験として、寒い時はコートを着て暖房をつけることをお勧め致します。
さて、 メカニカル・テックのニュースで既報のとおり、10月26日に経済産業省主催により「医工連携推進シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムの主旨は、医療現場で抱えている悩みを中小企業などの技術力により解決に導こうというものです。なかなかとっつきにくい医療機器分野に製造業を参入させようと経産省が本腰を入れた取り組みの一つです。
当日は、各医療機関に従事される方などが開発段階の医療機器の解説と求める技術などについてプレゼンを行い、そこにマッチングする企業が後で専用シートから応募する形がとられました。
ただ、プレゼンが行われた33件に関して、会場で話を聞いただけではどんな技術を求めているのか、素人の私には分からないものが多数ありました。おそらく会場に来ている製造業の方々も同じ感覚の方が多かったでしょう。期待してきたものの、「う~ん」と思ったのか居眠りをしている方が結構見受けられました。
また、当日会場で配布された資料に115件の案件が掲載されていてこちらについても募集をしているとのことですが、正直な話これだけ見て誰が応募するんだろう?と思う情報量でした。
初回なので充分に行われないのは仕方ないのですが、せっかくやるのなら事前にホームページで情報を公開をするとか、各都道府県で中小企業の技術支援を行っている産業技術センターなどに声を掛けて推薦企業を募る、なんてことをやれば良かったのになぁと思いながら見ていました(やったのかもしれませんけど)。
取り組み自体はとても良いことだと思うし、製造業としては、厚労省ではなく経産省が主導していることに可能性が感じられるのではないかと思います。なので、次回のシンポジウムでは次の段階として、うまくマッチングするための(言い方は悪いですが)事前の根回しを行った上で、会場に他の企業を呼べば、無駄な時間を過ごす企業担当者も少なくなるし、結果的にマッチングの数も増えるのではないでしょうか。
医療機器に関してはメカニカル・テック社としても注目している分野でもあります。我々も報道を通して、中小製造業の医療機器への参入を応援していきたいと思います。