第99回 HEV・EVの普及拡大で求められるメカニカル試験評価

トヨタ「プリウス プラグインハイブリッド」 富士経済では先ごろ、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の3種を「エコカー」と定義し、今後の市場分析などを行った。これに伴い、エコカー特有のニーズに対応した試験評価機器の開発が本格化している。

 今回の「“あの”ニュースに見るテクノロジー」では、エコカー普及で求められるメカニカル試験評価に焦点を当て技術動向を探る。

三菱マテリアル、日立ツール買収で切削工具の世界展開を加速

 三菱マテリアルは、超硬製品(切削工具)事業の基盤強化を目的として、日立金属の完全子会社である日立ツールを買収する。日立ツールの発行済株式総数の51%を取得し2015年4月1日付で子会社化する。取引後、日立ツールは三菱マテリアルの連結子会社となるが、日立金属は日立ツールの発行済株式の49%を保有する株主として残り、三菱マテリアルと日立金属が一体となって日立ツールを運営し、シナジーの創出および企業価値向上を図る。

 三菱マテリアルの加工事業カンパニーは、自動車や航空機をはじめ各種産業機器に使用される金属部品の加工に必要な超硬製品の製造・販売を主力事業としている。一方、日立ツールは、表面改質・形状技術を強みに、金型の三次元加工や発電・航空機エンジン部品に代表される複雑形状かつ難削材の加工を得意領域としている。

 今後、三菱マテリアルは、日立ツールが有する高精度・高能率・高速加工を可能とする超硬製品ラインナップおよび多様な部材の複雑な形状加工に関する提案能力を拡充することで、長期にわたり市場が求める製品・サービスを従来以上に幅広く提供する。また、国内の超硬製品市場においてシェア首位となる見通しで、今後需要の拡大が期待される海外の超硬製品市場においても世界シェア10%超を目指す。

 一方、日立金属は、工具鋼および航空機・エネルギー関連材料・製品をはじめとする高級特殊鋼分野において、材料開発から製造、加工、販売までの最適な体制を整える。日立ツールは、日立金属の工具鋼事業との連携を継続しつつ、三菱マテリアルの強みである超硬製品の材料開発・生産技術や充実したグローバル販売網を活用することで世界展開を加速させていく。

東レ、ボーイング787用のテープ状炭素繊維を石川工場で生産

 東レは、炭素繊維を使用したプリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)をスリットテープに加工する生産設備を石川工場に導入する。スリットテープは、炭素繊維を一方向に配列した広幅プリプレグを繊維方向と平行に、幅数mmから数cmにスリット加工したテープ状プリプレグのこと。ボーイング社による設備認定を取得した後、2016年7月にボーイング787型機向けに供給を開始する。

 スリットテープは、米国子会社の東レコンポジットが供給しているもので、日本国内における787型機向け需要も米国からの輸入で対応している。石川工場にスリットテープ生産設備を導入することで、東レでは初めてのスリットテープ国産化となり、日米二拠点供給によりボーイング787型機向け材料の安定した供給体制を整える。
 
 ボーイング787型機は、現在月産10機で生産されているが、2016年に月産12機に、2019年末までには14機へ生産機数が引き上げられる。東レは、増大する787型機向けプリプレグの需要に対応して、今年2月に東レコンポジットの設備能力の増強を決定しており、今回のスリットテープ生産設備導入と併せて787型機向け需要増に対応する。

JASIS・関西新技術説明会のプログラム決定、事前申込を開始

 日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)は、共同で主催している分析機器・科学機器の専門展示会「JASIS2014」の企画として、11月5日から7日まで大阪市で開催する「関西新技術説明会」のプログラムを決定し、ウェブによる事前入場登録受付を開始した。

 新技術説明会は、分析機器・科学機器の新しい技術・製品をメーカー・サプライヤから直接説明を受けられるセミナー企画。今年9月3日から3日間にわたって行われた幕張でのJASISでは、過去最大となる355テーマの発表があり、多くの来場者を集めた。今回開催する「関西新技術説明会」は、この人気の高い新技術説明会を、来場者アンケートで要望の高かった地域である関西で行うもので、JASISとして初の試みとなる。西日本地域の来場者の利便を図るとともに、幕張での新技術説明会に参加できなかった人にもう一つの機会を提供する。

 この関西での開催では、セミナー形式の本来の新技術説明会だけでなく、ポスターによる発表も同時に行う。またポスター展示の内容をセミナーのプログラムに合わせて会期中毎日変更することにより、聴講の前後に各企業の担当者とポスター展示スペースにおいて直接話をする機会を得ることができる。

 会期は幕張開催と同じ3日間、最新・最先端技術を有する30社により104テーマのセミナーとポスター展示が予定され、最新の製品・分析技術について各企業の説明を受けることのできる。

 プログラム詳細や 事前登録の申し込みはこちらから。