NSK、鉄鋼設備センジマ圧延機用長寿命密封バックアップロール軸受を商品化 

 日本精工(NSK、Tel.03-3779-7050、 http://www.jp.nsk.com )は、鉄鋼設備センジマ圧延機向けに、高速密封性を高めたシールと表面疲労に強いNSK独自の特殊鋼を採用した「長寿命密封バックアップロール軸受」を商品化した。センジマ圧延機に対するさらなる高速化に対応、長寿命化を実現する。NSKでは2011年にセンジマ圧延機向けに売上10億円を目指す。

 鉄鋼設備センジマ圧延機は、主に電磁鋼板やステンレス鋼板など、硬く延びにくい鋼材を圧延するために用いられる。近年の省エネ化から機械の電動化やハイブリッドカーの増産が進められ、また新興地域のインフラ整備による発電所・変電所の増設に伴い、電磁鋼板の需要が急速に増加している。それに伴いセンジマ圧延機には高生産性が要求され、高速化が進んでいる。高速センジマ圧延機に使用されるバックアップロール軸受は、潤滑性に乏しい大量の低粘度圧延油にさらされるため、軸受潤滑用としてオイルミスト潤滑を使用している。従来品では、オイルミスト潤滑の安定供給のためにシール部を通らず小さな穴からオイルミストを排出しており、さらなる高速条件下ではシール部の潤滑と耐久性に課題があった。これに対しNSKでは、シール部の潤滑性向上と長寿命鋼の採用により高速化に対応した「長寿命密封バックアップロール軸受」を商品化した。

 特長は、(1)シール部からオイルとエアーを排出する構造を採用し、高速回転下でもシール部の潤滑性と耐久性を向上。また、シール部形状の最適化、シール芯金とシールの一体化、各部品の加工精度の向上により、シール押し付け量のばらつきを最小限に抑え、シール接触面圧を最適化、安定したオイルミスト排出と外部からの圧延油浸入防止の両立を実現した。(2)NSK独自開発のSAC鋼の採用により、異物が混入しても軸受耐久性を高めたことで、さらなる長寿命化を実現した。