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NTN、自動車電動アクチュエータ用長寿命ボールねじを開発

 NTN(Tel. 03-5487-2820、 http://ww.ntn.co.jp )は、自動車に搭載される電動アクチュエータ用として、従来品よりも大幅な長寿命化を実現した「長寿命ボールねじ」を開発した。標準的な設計を見直し、リード(ボールねじが1回転する時に進む距離)を超えるボールサイズの採用や、ねじ溝諸元の最適化によって耐久性を向上させ、複合的な荷重が作用する過酷な条件下でも、従来品に比べ大幅な長寿命化を実現した。

 自動車のエンジンやトランスミションといった部位では、高機能化や低燃費化の進展に伴い、従来の油圧駆動方式より電動モータによる駆動方式が増加しており、ボールねじを使用するケースが増えている。しかし、ボールねじの使用環境は過酷化し、また小型・軽量化の要求に伴い、より耐久性の高いボールねじが必要となってきている。

 一方で自動車に使用されるボールねじには、主荷重であるスラスト荷重に加えて、モーメント荷重やラジアル荷重も同時に作用する場合がほとんどで、従来の設計では耐久性が不足し結果的にサイズが大型化するという課題があった。

 本製品では、寿命で同社従来品比6倍向上(同一寸法の場合)、寸法で軸方向7%小型化(同等寿命の場合)、重量で30%軽量化(同等寿命の場合)を実現している。用途は、エンジン制御やトランスミッションなどの各種電動アクチュエータ。