NSK、工作機械用50,000min-1スピンドルを開発

 日本精工(NSK、Tel.03-3779-7050、http://www.jp.nsk.com)は、極微量オイルエア潤滑や油吸引・排油システムなどの新技術により、工作機械用主軸として世界最高の回転速度を実現した「50,000min-1スピンドル」を開発した。

 最近の工作機械業界では、5軸加工機や複合旋盤が増加しつつあるが、これらは加工中にスピンドルが縦横に旋回する構造であるため、軸受の負荷や潤滑状態が不安定となり、それによる発熱が課題だった。

 本製品は、旋回型主軸で世界最高レベルのdmn380万を達成するため、1回あたりの油吐出量を従来の約10分の1,0.001mL以下とした極微量オイルエア潤滑システムを開発。これにより、軸受の発熱変動を抑えることで、高速回転での信頼性向上とスピンドルの熱変位を低減した。軸受内部に集油溝を設けた油吸引・排油システムを導入し、軸受内部の油を速やかに排出、滞油による異常発熱を防止する。

 三段階に予圧を切り換え可能にすることで低速回転と高速回転を両立。低速回転時には予圧を高めることで剛性を高めることで、また最大50,000min-1の高速回転時には新開発の油圧ピストンにより予圧を抑えることで、安定した高精度加工を可能にする。

 オイルエア潤滑油の使用量を減らすことで、省エネと省資源に貢献。また油吸引により潤滑油の飛散を抑制し、作業環境をクリーン化できる。