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安川電機、新形7軸スポット溶接ロボットを販売

 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )はこのほど、世界初となる7軸構成の新形スポット溶接新形7軸スポット溶接ロボットロボット「MOTOMAN−VS50」を開発・製品化し、1月21日より販売を開始すると発表した。主な用途として自動車業界向けのスポット溶接を想定している。

 同品は、ロボットの下アーム部に7軸目(E軸)を設けた世界初となるスポット溶接最適化ロボットを実現した。この7軸制御によるロボット姿勢の自由度拡大で、アームの回り込み姿勢やスポット溶接ガン位置を固定したままでの自由な姿勢変更、低いロボット姿勢が取れる。ロボットアームとワークの干渉や、複数台設置のロボット同士の干渉回避が容易にできるほか、ワークやロボット同士の近接配置、ワークの低い・狭い場所への進入も容易でピットが不要になる。また、従来の生産工程を高密度配置によって統合し、ライン長の短縮化(ショートプロセス化)が可能となる。

 さらに、可搬質量50kgで繰り返し位置決め精度±0.1mmと高精度。7軸制御によるロボット姿勢の自由度拡大、最大リーチ1,630mmの広い動作範囲、動作速度の高速化を実現した。併せて、ロボットアーム先端に搭載されるスポット溶接ガンは、小形・軽量でありながら、一般のスポット溶接ガン以上の加圧力(ワークを挟み込む力)を持ち高張力鋼板へも対応している。小形・軽量・高加圧力のスポット溶接ガンの搭載により、干渉低減による高密度配置や対応鋼板拡大での作業性向上を図った。

 販売価格は590万円。同社では、年間1,000台の販売を見込んでいる。