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ヤマハ発、小型スカラ型ロボ発売

 

 ヤマハ発動機( http://www.yamaha-motor.co.jp )は、手のひらサイズのコンパクトなスカラ型(水平多関節型)ロボット 「YK120XG / YK150XG / YK180XG」を開発し、2009年3月1日より発売を開始する。

 ヤマハTinyスカラロボットは、手のひらサイズ(ロボット取付け部の占有面積)のコンパクトな4軸制御の水平多関節型ロボットで、組立部品の小型化による精密組み立てへの対応や製造設備の省スペース化などの多様化するユーザーニーズに応える製品として、高精度・高速・低価格をコンセプトに開発された。

 同品は、従来のヤマハTinyスカラロボットの特徴を受け継ぎながら、可搬質量とスピードの向上を実現し、小型スカラロボットの市場を拡大していくことが期待される製品である。

 同品のコンセプトや手のひらサイズの設置スペースはそのままに、モーターや減速機などの機械要素や構造を見直し、高い位置決め精度とサイクルタイムの短縮を実現。さらに小型ながら重荷重の作業が可能な高い剛性を発揮するロボットとして開発された。また、その特徴から精密組み立てが要求される電気・電子部品や小型精密機械部品のあらゆる生産設備において、組み立て、検査、移載、搬送など多様な工程・用途に使用できる。さらに、医薬品・医療機器・検査などの医療分野への採用も期待される。

※スカラロボット(水平多関節ロボット)とは
 SCARA(スカラ)とはSelective Compliance Assembly Robot Armの略で、水平方向(XY方向)だけにコンプライアンス(やわらかさ)を持ち、上下方向は剛性が高いという特徴を持つ、主に組み付け作業の自動化を目的に作られたロボット。現在は、その動作スピード性能から、搬送(ピック&プレイス)作業にも有効なロボットとして、様々な生産現場で使用されている。また設置スペースに比べて大きな動作領域も魅力で、ロボット周りのレイアウトの自由度が大きいのも特徴。