トライボコーティング研、第1回研究会を開催

 トライボコーティング技術研究会(会長:大森 整氏(理化学研究所))は5月29日、東京・西が丘の東京都産業技術研究センターで「第1回研究会」を開催、約30名が参加した。

 当日は同センター理事長の片岡正俊氏が、試験機器の利用や依頼試験、技術相談・実地技術支援、共同研究など同センターの事業について紹介、9月30日までの利用について依頼試験・機器利用の料金を50%減額するという「経済不況対応の緊急技術支援」策についても説明した。続いて以下のとおり、第1回岩木賞受賞記念講演と研究紹介がそれぞれ行われた。

岩井氏の講演の模様●岩木賞特別賞受賞業績記念講演「マイクロスラリージェットエロージョン(MSE)による硬質薄膜の表面強度・トライボロジー特性の評価試験法の開発」岩井善郎氏(福井大学大学院)・・・DLC(ダイヤモンドライクカーボン)など硬質薄膜の高精度、高信頼性の試験評価方法として開発したMSE試験法について、皮膜開発だけでなくコーティング工具・金型の開発や品質管理などのスクリーニング法としても適用できることなどを解説。

横澤氏の研究紹介の模様●「ドライプレス加工工具にコーティングされたCVDダイヤモンド膜の研磨方法」横澤毅氏(東京都立産業技術研究センター)・・・ドライ加工用金型のダイヤモンド膜の研磨について、曲面にコーティングされた膜を0.5μmRz以下に仕上げる砥粒レス超音波研磨法と開発装置によって、打ち抜きダイス穴内面や絞りダイス肩部などの曲面に適用した結果を報告。

再選された大森会長 今回はトライボコーティング技術研究会の総会も実施され、役員選出では大森整氏が会長に再選された。

 第2回研究会は7月16日?17日、埼玉県・和光市の理化学研究所で開催。「国際表面界面創成技術会議」(The 1st International Conference on Surface and Interface Fabrication Technologies ,ICSIF)との合同開催となる。詳細は研究会ホームページ( http://www.tribocoati.st )まで。