ジェイテクト、鉄鋼圧延機駆動軸用過負荷防止装置を開発

jjtekt ジェイテクト( http://www.jtekt.co.jp )は、鉄鋼圧延機の瞬間的な過大トルクから駆動系を保護するための油圧拡張式トルクリミッタを開発した。

 鉄鋼用圧延機には、稼働率向上と保全工数削減が同時に求められるが、圧延材の多重噛み込み等が発生すると瞬間的に過大トルクが発生し、駆動軸やその周辺機器が破損し、稼働率低下と保全工数増大につながる。

 従来、この過大トルクが発生した場合、そのトルクを瞬時に開放する方法として、ピンのせん断破壊を利用したシャーピン方式が採用されていたが、定期的なシャーピン交換が必要なことと、交換に時間が掛かることが課題だった。これに対し開発品では、以下の構造としている。

  1. 穴部品の内径部に油圧拡張室を設け、油圧膨張させて軸部品に摩擦トルクを伝達する。
  2. 過大トルク発生時には、この面が相対的に滑り、瞬時に油圧を開放して軸部品と穴部品を空回りさせて、トルクを開放する。

 本開発品は、他社同等構造品に比べて、作動面の表面仕様、潤滑の最適化によって作動精度向上と耐久性向上を実現したほか、軸受メーカーとしてのノウハウを活かし、作動後の回転性能を向上させた。

  1. 作動精度向上:作動トルクの安定化
  2. トルク伝達面の耐久性向上:耐摩耗性確保
  3. 回転性能向上:過大トルク発生時に軸受回転性能と支持剛性を確保
  4. メンテナンス性向上:部品の定期交換不要、復旧時間の短縮化