アマダ、アマダカッティングとアマダワシノ合併

 アマダ( http://www.amada.co.jp )は、バンドソーなど切削マシンを担当するアマダカッティング(AMC)と工作機械を手がけるアマダワシノ(AMW)の両社を10月1日付けで合併、即日、販売会社「アマダマシンツール」と製造会社「アマダマシンツールMFG」に分離、発足させる。切削機械と工作機械の事業拡大をはかるためのグループ再編で、ヨーロッパでも10月、「アマダマシンツールヨーロッパ」を新設する。さらに2010年にはアメリカでアマダカッティングとアマダワシノの現地法人を統合、販売会社「アマダマシンツールアメリカ」を立ち上げる。製造会社および海外現法は事実上アマダマシンツールが統括することになる。

 日・米・欧で行われる今回の切削と工作機械事業のグローバルな再編を成功に導くため、前三井物産マシンテック社長の小川 愼一氏を10月1日に発足するアマダマシンツールの社長に迎え(製造会社アマダマシンツールMFGは現アマダワシノ社長 伊熊 啓人が就任)、経済危機の中で切削・工作機械両事業の発展を目指す。

 AMCとAMWはアマダ100%出資の子会社。10月1日に発足する販売会社「アマダマシンツール」は本社を神奈川県伊勢原市のアマダ本社内に置く。社員数は250人。製造会社の「アマダマシンツールMFG」は愛知県小牧市に本社を置き、社員数は262人となる。当面、切削機械は福井工場で、工作機械は小牧工場で従来どおり生産するが、現在凍結している岐阜県土岐市の土岐工場建設計画を来年早々再スタートさせ、2011年春完成予定のこの工場に生産を集約する計画。

 アマダは板金加工機械、プレス機械、切削機械、工作機械の4事業を中心に経営を展開しているが、主力は板金加工機械で、これに依存する傾向が続いてきた。このため今後は「板金・プレス」と「切削・工作機械」の2本柱体制にし、事業責任の明確化と集中経営に取り組んでいく方針を固めた。

 売上高を連結ベースで見た場合、8割が板金加工機械となっており、1事業偏重が顕著。安定経営のためには切削・工作機械の拡充が喫緊の課題で、当面、切削・工作機械の売上比率を3割に引き上げていき、この事業拡大とグローバル再編が最大の目的である。

 ヨーロッパに設立する「アマダマシンツールヨーロッパ」は、オーストリアでバンドソーブレードと金型の生産を行っている現地法人「アマダオーストリア」から販売部門を分離するほか、買収したドイツのアマダの代理店「テクノチーム社」の研削盤の事業部を統合、これを中核として発足させる。

 社長は小川 愼一氏が兼務し、社員数は100名の予定。当初、ドイツのデュセルドルフ近郊のハーンに本社を置き、2010年5月に現在建設中の新社屋及びソリューションセンターが完成する予定。

 また「アマダマシンツールアメリカ」は、AMCのアメリカの現地法人「アマダカッティングテクノロジーズ(ACT)」(本社 ロサンゼルス)とAMWの現地法人「アマダワシノアメリカ(AWA)」を一体化して設立する。発足は2010年1月。本社をシカゴに置き、社長には現在アメリカの両現地法人ACT,AWAの社長である市村敏徳氏が就任する。社員数は40名。