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森精機、ソニーマニュファクチュアリングシステムズの計測機器事業譲渡に関する「意向確認書」を締結

 森精機製作所( http://www.moriseiki.co.jp/japanese )とソニーは、ソニーの100%子会社であるソニーマニュファクチュアリングシステムズ(以下SMS)の主として伊勢原事業所において運営されている計測機器事業(マグネスケール、レーザスケールにかかる事業)およびこれに関連するソニーの他の子会社における生産・販売事業を森精機が譲受することについて、両社の意向を確認する「意向確認書」を交わした。

 今後、法的拘束力を有する契約を平成21年12月末に締結したうえ、本事業譲渡を平成22年3月末に実施することを目標に、両社で協議していく。譲渡金額は60億円を目処に協議を進めることで合意しているが、この金額は今後のデューディリジェンスにより調整される可能性がある。

 森精機は、外部から磁気技術を応用した計測機器(マグネスケール)を調達していたが、今後は、内部に取り込むことにより、工作機械の精度向上を一段と推進するとともに、量産によるコ
スト低減を図り、競業他社との差異化を実現する。さらに、レーザ技術を応用した計測機器(レーザスケール)の技術開発を強化することにより、工作機械への応用を進め、次世代の超精密工作機械分野での競争優位を確立していく。森精機は、今回、SMS から計測機器事業を譲り受けることにより、外販を含めた計測機器事業をさらに発展させていく。

 SMSの計測機器事業は、昭和44年(1969年)にマグネスケールからスタートした。現在ではレ
ーザスケールの開発により、ピコレベルの測定を実現し、最先端の超精密加工設備の位置制御などに採用されている。今回の計測機器事業の譲渡により、SMSは実装機、金型作成などの事業に経営リソースを集中する。

 会社分割を含む本事業譲渡の実施により、SMS から分割された計測機器事業を営む法人は、平成22年3月末に森精機の100%連結子会社となる予定。