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川崎重、再生医療向けに高品質・高効率な細胞自動培養ロボットシステムを開発

川崎重工業「R-CPX」 川崎重工業( http://www.khi.co.jp )と産業技術総合研究所は、再生医療向けに多人数の細胞を同時に、高品質・高効率で完全自動培養する細胞自動培養ロボットシステム「R-CPX」(Robotized-Cell Processing eXpert system)の実用機を開発した。

 このシステムは、2台のクリーンロボットが並行動作を行うことで、熟練技術者の複雑な動作を再現して培養作業の完全自動化を図るとともに、過酸化水素蒸気による除染機能を装備し、装置内を常に無菌状態に保つことで、多人数の細胞を同時に取り扱うことが可能となり、高品質・高効率な細胞培養を実現している。

 また、培養以外の作業についても、装置内で手作業ができるよう人介入機構を装備し、システムの汎用性を高めている。さらに、画像処理により細胞の培養状態を判断する自動判定機能や、ユーザーの運用をサポートする遠隔監視機能を備えるほか、生産現場で培った生産管理技術を応用し、培養スケジュールの柔軟性や細胞の履歴管理など、医療現場の要求にも対応する。