メインコンテンツに移動

IDEMA JAPAN、 DISKCON JAPAN2010を開催

 IDEMA JAPAN( http://www.idema.gr.jp )は7月29日~30日の二日間、ストレージ関連業界の製品、部品、プロセス設備および最新技術の展示会と国際ディスクフォーラムが同時に開催となる、HDD業界唯一の総合イベント「DISKCON JAPAN2010」を開催した。国際ディスクフォーラムの内容は以下のとおり。

【29日】
Session 1:市場…クラウド・コンピューティングのトレンドが進んで何が変わるのか。ここでは、クラウド・コンピューティングと各領域に及ぼす影響について説明し、将来のHDD市場についてのガートナーの予測や展望についても言及。

Session 2:アプリケーション
「日立の録画テレビとHDDへの期待」…ここでは、日立の「録画テレビ」商品化の経緯を振り返りながら、今後のHDDへの期待について言及。
「データ復旧事業の現状と課題」…ユーザーにデータ復旧サービスについて、正しい情報を提供し、健全な市場発展を促進する。
「クラウド・コンピューティングを支えるデータセンタ」…ここででは、クラウドの基本的な概念・用語の解説と併せて、これらの技術要件について説明。

Session 3:キーノート・ラウンドテーブル…モデレーターの久保川 昇氏を中心に、フォーラムの講師らによるパネルディスカッションを行う。

【30日】
Session 4:SSD…クラウド・コンピューティング」、「グリーンIT」という潮流の中で、SSDの果たすべき役割と期待が高まっている。SSDの市場動向と同社の製品ラインアップを紹介。

Session 5:キーノート
「ナノテクを駆使したHDDの市場、技術の最先端と展望」…ここでは、HDDを取り巻くストレージ市場の展望と、高密度化に向けた最先端の研究開発状況について概説。

Session 6:技術(ヘッド&媒体&ドライブ)
「INTERMAG-3M Joint会議報告」…ここでは従来ヘッドの能力を最大限に引き出す試みと、熱アシスト記録(TAR)やマイクロ波アシスト記録(MAMR)などのアシスト記録の可能性について、話題を紹介。
「二重障壁強磁性トンネル接合の構造と巨大磁気抵抗効果」…CoFeB/MgO/CoFeB/MgO/CoFeBを基本構造とする二重強磁性トンネル接合において、室温で1056%の巨大磁気抵抗効果を観測、次世代の再生磁気ヘッドへの応用について言及。
「INTERMAG-3M Joint会議報告 媒体関連 、および自己組織化パターンド媒体におけるサーボ信号の形成について」HGST から発表された1Tbpsiのビットパターンド媒体(BPM)に熱アシスト 記録を行った発表や、自己組織化マスクによるBPMのシミュレーションによるサーボパターン解析に関しても簡単に報告。
「シングル記録の進捗と展望」…ここでは本評価結果に加えて、垂直磁気記録国際会議PMRC2010において企画されているシングル記録のシンポジウムからトピックスを紹介。
「HDD内部のプラスチック部品の帯電に起因するメディアへの塵埃付着に関する考察」…ここでは、絶縁体導電体のエアースポイラによる媒体上の塵と埃付着量の比較となぜエアースポイラの電気的帯電が塵埃付着の量を支配するかの考察を行う。

 国際ディスクフォーラムと並行して、HDDの技術解説コーナーのほか、HDDドライブメーカーや部品メーカー、材料メーカー、評価機器メーカーなどによる技術展示が行われた。