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鉄道技術展を開催、表面改質などさまざまな技術に約15,000人来場

鉄道技術展のもよう フジサンケイ ビジネスアイは11月10から12日の三日間、千葉・美浜区の幕張メッセで「鉄道技術展2010」を開催、14,529人が来場した。

 同展は鉄道関連機材、システムなど安全、快適、環境対応などがキーワードで国内外の212社・団体が出展した。昨今アメリカやブラジル、アジア地域などで鉄道建設のプロジェクトが相次いていることから、日本技術の関心の高さを示すように海外からの来場者も多かったという。

鉄道技術展のもよう2 要素技術の表面改質関連では、パーカー加工と新東工業が出展。パーカー加工は防錆・耐食性能を向上させるエポキシ樹脂系の被膜を生成するコーティング処理「ルーズトップ処理」や特殊な固体潤滑被膜を形成させることにより金属・ゴム・樹脂同士の固着を抑制し母材と相手材の間を潤滑させる「スライドパッド処理」の紹介を行った。一方、新東工業は投射材を打ち付けて部材の表面を改質する「ショットピーニング」を紹介。車体やレールなどの溶接部に同処理を行うことで疲労強度を向上させ長寿命化を実現するなどのアピールを行った。

 また、展示会にあわせて行われた製品技術説明会では、島津製作所が「鉄道車両部品における多軸評価システム」の紹介を行うなど合計19題の講演が行われた。