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不二越、超微粒子超硬合金とAl-Ti-Cr系複合多層膜の相乗効果により長寿命化実現したエンドミル

不二越「GSX MILL ラフィング」 不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、加工方法やワークの多様化に対応した、汎用性の高い新しい超硬エンドミル「GSX MILL ラフィング」の販売を開始した。 2011年に1億円の売り上げを目指す。

 同品は、独自のシミュレーション解析技術を活かし、ねじれ角と外周刃の切れ刃形状が波形になっているニック形状を最適化することによって、切れ刃の耐チッピング性を大幅に向上させた。また、底刃部位の切り屑排出空間であるギャッシュポケットを広くすることにより、切りくず排出性を向上させ、ステンレスや耐熱合金などの難削材加工に対応。耐欠損性に対する信頼性を高め、溝加工からポケット加工まで抜群の切削性能を発揮する。

 さらに、高い抗折力をもつ超微粒子超硬合金と、耐摩耗性に優れたAl-Ti-Cr系複合多層膜の相乗効果により長寿命化を達成。超アルミリッチAl-Ti-Cr系コーティングを採用し、1,100℃における耐酸化性を従来品の3倍に高めた。膜表面のドロップレットを抑え、平滑性を向上し、切りくず離れを良くした。

 製品は、外径φ4mmからφ20mmの13サイズ。炭素鋼、合金鋼、プレハードン鋼、ダイス鋼、ステンレス鋼、チタン合金の粗加工などの用途に適している。