島津製、サキコーポが産業計測分野の事業拡大目指し業務提携

 島津製作所( http://www.shimadzu.co.jp )とサキコーポレーション( http://www.sakicorp.com )は、資本および業務提携に関する契約を締結した。島津製作所はサキコーポレーションの第三者割当増資を引き受け1億円出資すると同時に、両社は産業用インラインX線検査を中心とした産業計測分野における事業拡大を目指して業務提携を行なうことで基本合意した。

 島津製作所は産業用X線検査装置では国内トップシェアを有しており、半導体や自動車の高性能化や信頼性向上に貢献すべく、高度な可視化などの計測技術を製造ラインへ導入する、プロセスモニタリングやインライン計測の事業推進を進めてきた。近年、半導体、プリント基板や自動車部品では小型化・高性能化によってX線透過やCTでの検査ニーズが高まっているという。特にプリント基板では微細化と高密度実装が進み、立体形状や回路などを非破壊で計測するX線検査への移行が予測されている成長分野。

 一方、サキコーポレーションはプリント基板向けの光学式外観自動検査装置メーカーとして独自技術(立体物の高速ラインスキャン検査)とグローバルな販売網により世界3位の実績がある。

 島津製作所は、長年培ってきた産業用X線装置に関する多様な技術とサキコーポレーションの持つ光学式外観自動検査装置の自動化技術およびプラナーCT技術を融合することによって、インラインX線計測システム事業のさらなる発展・拡大を目指す。同時に、サキコーポレーションは島津製作所の技術を取り込むことにより、インラインX線装置分野の充実を図る。

 今後は、島津製作所からX線透視装置、サキコーポレーションから自動判定ソフトを供給し、両社で、製造ライン向けを狙い競合力のあるX線透視装置を開発し、それぞれのブランドで販売する。特にサキコーポレーションが実績を持つプリント基板検査市場へはサキブランドでの販売を進めることができる。島津が産業用X線検査装置を販売していない欧米地域も含まれ、販売拡大が期待される。

 また、将来は島津でのX線透視装置ソフト開発、サキのプラナーCTの導入、プリント基板以外の市場での展開により、インラインX線検査装置事業の拡大を目指す。