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ICM、台湾でスラリーリサイクルシステムのサービス拠点を設立

 IHI回転機械(ICM、 http://www.ihi.co.jp/icm )は、太陽電池用シリコンウエハーメーカーなど向けに、スラリーリサイクルシステム(製造工程で使用したスラリーを回収、遠心分離機で固液分離し再利用を可能にするシステム)を国内外で販売しており、このたび、台湾において、本システムのサービス拠点となる合弁会社「石川島科技股份有限公司」を設立し、2月17日に営業を開始した。

 新会社は、スラリーリサイクルシステムの現地販売代理店である佳値貿易有限公司(PANEL TRADING Co., Ltd.)と合弁で、台北市に設立したもの。ICMでは、有力な太陽電池用シリコンウエハーメーカーが多く存在する台湾向けに、佳値貿易と協力し50件のスラリーリサイクルシステムを納入しているが、これまで、台湾ではサービス事業は行っていなかった。

 今回の新会社設立により、台湾においてもアフターサービスの充実と迅速な対応を可能にし、納入システムのアフターサービス事業を確保していくとともに、CS(顧客満足)の向上を図っていく。また、万全なアフターサービス体制を整えることにより、修理・部品工事のみでなく、システム本体の受注拡大にも繋げていく計画。

 ICMは、昨年実績でも台湾の太陽電池製造メーカーおよび半導体製造メーカーから、数十台のスラリーリサイクルシステムを受注し、台湾国内での実績を順調に伸ばしている。同社の国内外にいける同システムの売上は30億円前後だが、2011年度はサービス事業の拡大を含め50億円に、2015年度には150億円規模へ拡大させていく計画。