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IHI、汎用コンプレッサ事業で世界最大手のアトラスコプコ社と販売提携契約

 IHI( http://www.ihi.co.jp )とアトラスコプコ・グループ(以下、アトラスコプコ)は、日本市場と海外市場(欧州・中東など)での汎用スクリュおよびターボコンプレッサ(圧縮機)の販売提携に関する基本合意書に調印した。

 この販売提携は、両社がそれぞれ得意とする市場において、汎用圧縮機の製品メニューを互いに補完し合い、双方の圧縮機事業の発展を推進していくもの。

 世界中に170を超える営業拠点を有する、汎用スクリュ圧縮機事業のグローバル・マーケット・リーダー(アトラスコプコは、)と汎用ターボ圧縮機事業の国内マーケット・リーダー(IHI)が手を組んだことになる。

 両社は自社販路での自社製品販売はそのまま継続しつつも、互いの製品ラインアップを補完する形で、相互乗り入れでの事業拡大を目指す。

 日本市場では、アトラスコプコは得意とする汎用スクリュ圧縮機の完成品をIHIへ供給。IHIは日本市場を網羅するネットワークを活用して、自社製品に加えて、アトラスコプコの給油式スクリュ圧縮機等の販売を行う。

 またグローバル市場では、IHIは高効率ターボ圧縮機のコアユニットをアトラスコプコへ供給する。アトラスコプコは欧州の自社工場で、IHIのコアユニットを組み込んだ完成品を製造し、主に欧州・アフリカ・中東などの海外市場で、IHI製コアユニットを搭載したターボ圧縮機の販売を行う。

 汎用圧縮機は、主に空気を圧縮する産業用流体機械。その作動原理によって遠心式(ターボ)、容積型回転式(スクリュ)、容積型往復動式(レシプロ)な どに区分される。この中でスクリュとレシプロは、潤滑方式によって無給油式(オイルフリー)と給油式とに区分される(ターボは構造上、無給油式となる)。給油式は小型から中型機が多く、吐出空気に油分を含む。無給油式は中型~大型機が多く、油分を含まない圧縮空気を供給する。顧客は生産現場で必要となる圧縮空気量、圧力、製造工程および製品などに応じて、圧縮機モデルと台数、また給油式・無給油式を選択する。世界中のあらゆる産業で、工場でのエアーブロー用途および機器駆動用途などに、幅広く使用されている。