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三菱重、油圧ドライブトレインを採用した世界初の洋上風力発電設備概要を欧州で展示

三菱重工の洋上風力発電設備イメージ図三菱重工の洋上風力発電設備イメージ図 三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、欧州原動機事業統括会社であるMitsubishi Power Systems Europe, Ltd.(MPSE)とともに、開発中の洋上風力発電設備の概要を欧州の展示会で発表・展示する。これまでのギアドライブに代えて、洋上風車用油圧ドライブトレインを導入した最新鋭の洋上設備で、油圧ドライブトレインを採用した大型の洋上風力発電設備は世界で初めてとなる(同社)。

 新型洋上風力発電設備の概要を展示するのは、29日から12月1日までの3日間、オランダの首都アムステルダムで開催される欧州最大の洋上風車展示会EWEA OFFSHORE 2011(European Wind Energy Association)。同社が開発中の洋上設備の概要を発表・展示するのは、この展示会が初めて。

油圧ドライブトレインのイメージ図油圧ドライブトレインのイメージ図 展示する洋上風力発電設備は出力7000kWクラス。ドライブトレインに油圧トランスミッションを採用したのが特徴で、ローター径は165m超。

 同社とMPSEは2010年11月、英国の開発ベンチャーであるアルテミス社(Artemis Intelligent Power, Ltd.)を買収、同社の保有する優れた油圧トランスミッション技術を駆使して洋上風車用油圧ドライブトレインの開発に取り組むとともに、翼を含めた新型設備を現在開発中。

 今後、2012年に計画する国内検証の後、2013年に欧州において実証試験を行い、2015年からの商用量産を予定している。