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日立電線、工業用ゴム事業を再編

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 日立電線( http://www.hitachi-cable.co.jp )は、日立電線ラバーテクノロジーの全事業を、東北ゴムとびHitachi Cable Philippines,Inc.(本社:フィリピン、HCP)に移管し、工業用ゴム事業を再編する。

 日立電線グループは、工業用ゴム事業として、OA ローラ(事務機現像系OA ローラ、事務機給紙系OAローラおよび金融系OAローラ)やエスカレータ用ハンドレール、工業用ゴムホースおよびゴムシート等を手掛けている。OA ローラは国内では日立電線ラバーテクノロジーが開発・製造を、海外ではHCP が製造を行っており、エスカレータ用ハンドレール、工業用ゴムホース及びゴムシート等は東北ゴムが開発・製造を行っている。

 OAローラは、国内では複写機やプリンター等のOA機器の需要停滞により現像系を中心に厳しい事業環境が続いているという。一方、海外では新興国におけるコンシューマおよびオフィスのOA機器向けで需要増加が見込まれている。また、エスカレータ用ハンドレールでは、現在東北ゴムは国内シェアトップであり、海外でも新興国の建設需要により成長が期待されている。

 こうした背景を踏まえ、日立電線ラバーテクノロジーの事業のうち、製造業務をHCPに、開発業務を東北ゴムに移管し、工業用ゴム事業の国内拠点集約と生産の海外シフトによるコスト削減を実行する。また、工業用ゴム製品の開発リソースを東北ゴム1社に集約し、開発機能強化に取り組む。なお、日立電線ラバーテクノロジーは2013年3月末をもって全事業を移管した後、解散する予定。