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富士重、ボーイング787向け中央翼組み立てラインを増設

 富士重工業( http://www.fhi.co.jp )は、航空宇宙カンパニー半田工場(愛知県半田市)のボーイング787型機中央翼組立ラインを増設し本日7月11日から生産を開始した。

 今回の増設は、ボーイング787型機中央翼の組立ラインを2ラインから3ラインへ増やすもので、ボーイング 787型機の派生型である胴体延長型機(787-9)の生産開始への対応とともに、月産10 機への増産に向けた対応となるもの。新ラインは既存ラインと同様に中央翼組立、主脚収納部との一体化、塗装ブース、システム艤装の各工程を有する。

 ボーイング787型機は機体構造の50%に炭素繊維複合材を採用する最新型の旅客機で、世界的に受注が好調に推移している。同社が開発・製造を担当している中央翼は、炭素繊維複合材とチタン合金が主体の構造となっており、主翼と胴体を結合する高度な設計技術と製造技術が要求される機体構造の心臓部となっている。

半田工場 ボーイング787型機中央翼組立第3ライン半田工場 ボーイング787型機中央翼組立第3ライン