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住友電工、2種のチップが使用できる刃先交換式正面フライスカッタ

住友電工「SEC-スミデュアルミルDGC型」 住友電工は、8コーナーと16コーナーの2種のチップが使用でき、高精度加工と高能率加工により経済性を向上する刃先交換式正面フライスカッタ「SEC-スミデュアルミルDGC型」を11月1日より発売する。

 自動車をはじめ、工作機械、建設機械、エネルギー関連機械など、一連の産業機械は、新興国の経済発展に伴い、世界的に需要が増加しているが、これらの生産を支える機械部品加工ユーザーには、激化する国際競争や、エネルギー消費削減への対応が求められている。このため、高い加工精度を保ちながら、より高能率な加工を行うことで、コストおよびエネルギー消費の削減と、高品質の部品加工を両立させたいという要求が高まっており、同品はこうしたニーズ対応した製品になっている。同品の特長は以下のとおり。


  1. 切れ味に優れ、大切り込みに対応する四角形・両面8コーナータイプと、1刃あたりのコストを大幅に抑えられる八角形・両面16コーナータイプの2種の刃先交換チップをラインアップ。カッタボディは、独創的な設計により、これら2種のチップそれぞれを装着して使用することが可能。このため、カッタボディを多数揃えなくても、特長の異なる2種のチップを使い分け、多種多様な加工に対応することができる。

  2. チップに採用した超多層PVDコーティング膜「NewスーパーZXコート」の効果と、チップ、カッタボディそれぞれの高精度化が生みだす、優れた刃振れ精度により、安定した工具寿命を達成。また高い刃振れ精度は、高品質な加工面品位も実現する。刃先のチャンファ―を最適化した「バリ抑制用チップ」もラインアップし、より高い加工面品位を追求するユーザーニーズにも対応する。

  3. 強靭な刃先を持つ4角形・両面8コーナーチップは、切り込み量最大6㎜、1刃当たり送り量最大0.4㎜までの大切り込み・高送りの高能率加工が可能で、加工コストと加工時間の大幅削減を実現する。また、大きな刃先すくい角により、高能率加工時でも切削抵抗を大幅に抑制して切れ味を確保。切り込み量3㎜以下の場合、片面4コーナーチップのポジ刃型に匹敵する低切削抵抗を示す。8角形・両面16コーナーチップを使用すると、より大幅な加工コスト削減が可能。

  4. 刃先交換チップは2種の形状に加え、鋼から鋳鉄、難削材まで汎用的に使えるよう、7種の材種と5種のブレーカを揃えており、幅広い用途で使用できる。