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三菱重工業、中国での工作機械生産機種を拡大、門形五面加工機の生産も開始

 三菱重工業は、中国・常熟市(江蘇省)の工作機械工場で、門形五面加工機およびギヤシェーパの生産を開始した。同工場では2011年春から歯車工作機械のホブ盤「GEシリーズ」を生産してきたが、今回さらに多様な現地顧客の加工ニーズに応える狙いで生産機種を広げたもの。門形五面加工機の「MVRシリーズ」とギヤシェーパ「SEシリーズ」をホブ盤と同様に、日本と同等の品質を確保しタイムリーに現地へ供給していく。

 工場は「三菱重工(常熟)機械有限公司」内に設置され、シェアドファクトリー(複数製品生産工場)方式で、ゴム・タイヤ機械の生産拠点とともに運営されている。同社ベストセラー機である切削油を一切使用しない完全ドライカットホブ盤「GE15A」の生産からスタートし、「GE20A」、「GE25A」へと生産を順次増やし、自動車・建設機械生産関連を中心とする需要に応えてきた。従業員の熟練度も高まり、日本と同一水準の技術と品質による生産およびユーザーサービスの提供ができることが追い風となって、今回の生産機種拡大に結び付いたという。

三菱重工業「門形五面加工機MVR30」門形五面加工機MVR30 今回、中国現地生産を開始したMVRシリーズは、高速・高精度に加工する能力を持ち、2002年の販売開始以来800台以上を生産するベストセラー機。産業機械や建設機械、自動車金型など大型部品の加工を手掛けるユーザーを中心に高い評価を得ており、中国でも多数の納入実績がある。同社は現地生産により一層のユーザー開拓に取り組む。

 また、SEシリーズは、GEシリーズと同じ完全ドライカット機で、段付きなど複雑な形状を持つ歯車をカッターの往復運動により加工できる歯車工作機械。常熟工場での同機の生産開始により、あらゆる種類の歯車生産ニーズに対応できるようになったことから、自動車・建設機械製造分野をはじめ高精度加工を追求する歯車加工ユーザーへの拡販を積極化していく。

 中国では、自動車生産台数が2012年の約2000万台から一層増加することが予想されている。また、インフラの整備や産業の発展などに伴う活発な設備投資も見込まれ、今後とも市場規模の拡大が期待される。 同社は常熟工場での現地生産を拡大するとともに、CIMTへの出展などを通じて同社工作機械を広くアピールすることで、中国市場の開拓を加速する。