メインコンテンツに移動

日本工具工業会、新理事長に堀氏(不二越)を選出

 日本工具工業会( http://www.kouguko.com/ )は6月13日、東京・丸の内の銀行倶楽部で平成25年度(第66回)通常総会を開催、新理事長に堀 功氏(不二越 取締役 工具事業部長)を選出した。

挨拶をする堀理事長挨拶をする堀理事長 懇親会で挨拶に立った堀理事長は、「私が当工業会に関わり始めたのが1986年で27年、会社に入社したのが1980年でコーティング工具が出始めた頃である。それから33年経って、現在日本が製造している工具は世界トップレベルのものになっている。このパラダイムが最も変わったのが新しいコーティングが生み出された1990年代だと思う。当工業会は特殊鋼(ハイス)工具から始まったが、複雑な工具を製造する技術は会員企業の最も得意とするところだと私は思う。1992年頃の特殊鋼工具の生産高はだいたい1020億円だった。2012年度は1006億円とほとんど変わっていない。ただし、その中で特殊鋼工具は800億円強のため実は200億円ほど下がっている。しかしながら、我々はハイスの業界で培った形状をつくる技術を活かして超硬のソリッドツールに入っていった。それらを合わせて1000億円をキープしているのは、我々会員企業の努力の賜物ではないかと感じている。我々が培ってきた形状をつくる技術を活かし、会員企業が切磋琢磨して今後も当工業会の発展のために少しでも力になれればと思っている。また、会員企業交流の活発化は当然のことながら、世界に発信する技術として我々が欧州企業に伍していけるような環境をつくりあげることが工業会の使命だ」と述べた。

 総会後に行われた春季合同部会では、「切削工具 平成24年度生産額実績および25年度生産額見通し(会員統計)」の発表が行われた。
切削工具 平成24年度生産額実績および25年度生産額見通し(日本工具工業会 会員統計)切削工具 平成24年度生産額実績および25年度生産額見通し(日本工具工業会 会員統計)