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MSYS、X線CTスキャナで工業製品向け非破壊検査サービスを開始

エンジンブロックの内部寸法チェックエンジンブロックの内部寸法チェック 丸紅情報システムズ(MSYS、 http://www.marubeni-sys.com )は、同社の事業会社であるテスコが開発・販売する産業用X線CTスキャナを用いて、工業製品向け非破壊検査サービスを開始する。

 テスコが顧客から電子部品、エンジン部品、ポンプなどの測定物を預かり、目的や希望の分析内容を聞いた上で、テスコ製産業用X線CTスキャナにより、測定対象物を破壊することなく三次元の内部形状を撮影・測定する。三次元の形状データと、観閲用ソフトウエアを標準サービスで提供し、顧客の社内で断面形状、空洞の位置、オリジナルCADデータ(ポリゴン)を測定結果と比較し差異の調査など、要望に沿った測定レポートを提出する。

 外見からは不具合の原因特定が難しく、破壊すると原因が分からなくなるような場合に、本サービスを活用すると原因箇所を明らかにすることができる。また、非接触で内部の形状測定や寸法測定ができることから工芸品や文化遺産などの学術調査にも利用できるという。試作品や、故障部品などの内部状態をCTスキャナで調べたいが、装置を購入するほど費用をかけられないという顧客に対し、手軽にCTスキャン測定サービスを提供する。

 テスコの産業用X線CTスキャナは、X線透視とCTスキャンにより、測定対象物を破壊することなく三次元の内部形状を撮影・測定し、三次元グラフィック、断面画像や透視画像でコンピュータ上に再現表示するシステム。外部からはうかがい知れない傷や穴、故障箇所などの欠陥箇所を即座に見つけることができる。50mmの鉄を透過する出力性能と、30μmの分解能を併せ持つ、高出力・高精細な450KVマイクロフォーカスX線CTスキャンシステムを備えており、金属部品、高密度部品の詳細な検査にも対応が可能。