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三菱重工業、大形工作機械の出荷3000台を達成

三菱重工業「MAF-Cシリーズ」MAF-Cシリーズ 三菱重工業は、工作機械事業本部の本工場(滋賀県栗東市)から横中ぐりフライス盤「MAF180C」を台湾の大手機械メーカー台朔重工股份有限公司に出荷したことで、大形工作機械の累計出荷3000台を達成したと発表した。1960年に「三菱イノセンチCWBフライス中ぐり複合加工機」の生産を開始して以来53年間での達成となった。

 三菱イノセンチCWBフライス中ぐり複合加工機は、日本における大形工作機械の草分けとしてメートル・トン単位の大物部品の加工を高い精度と生産性で実現。その後1967年に国内初のNC(数値制御)による横中ぐりフライス盤、1986年に門幅13m、重さ1300tの世界最大級のNC複合フライス盤「スーパーミラー」を完成させるなど、大物部品加工の分野では常に技術革新をリードし、産業機械、建設機械、原動機、航空機、鉄構造物などに利用されてきた。

 特に、2003年に発売した門形五面加工機の「MVRシリーズ」は、1969年に大物長尺部品加工用として開発したガントリータイプの技術を継承し、さまざまな加工やユーザーニーズに適応するための改良を重ねて多くの製造現場に受け入れられた結果、10年間に1000台近い出荷を記録。ロングセラー機に成長し、国内ではトップクラスのシェアを獲得している。

 出荷3000台目のMAF180Cは、強さ(高剛性)・速さ・精度ともにクラス最高水準を達成した2012年発売のフロア型横中ぐり盤(MAF-Cシリーズ)で、最先端部品の加工用設備として販売されている。納入先の台朔重工は、石油化学・合成樹脂製造・電子部品製造・運輸・医療・教育などを幅広く手掛ける台湾最大の民間企業集団、台湾プラスチックグループ(Formosa Plastic Group:台塑集団)に所属。三菱重工業製大形工作機械の有力ユーザーで、MAF180Cを各種プラントに使用される大物部品の製造に使う予定だという。

 三菱重工業の大形工作機械は、1960年の初出荷から32年後の1992年に1000台、それから15年後の2007年に2000台を突破して以降、3000台達成まではわずか6年と、海外案件も含め受注・生産ペースは着実に加速している。