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富士通、熱処理炉など大型産業機械の設計工数を約40%削減する3次元CAD

 富士通は、世界最速の3次元CADエンジンを搭載した機械装置設計向け3次元CAD「FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX」の新製品の販売を開始た。

 工業炉や熱処理炉のような部品点数が数万点にもおよぶ大型産業機械は、機械・鋼材・配管などの部品が複雑に組み合わさり相互に連関し合うため、各工程の設計検討を同時に行う必要がある。同品では、メモリ使用量の大幅改善による3次元データの超軽量化と従来比約10倍のファイル処理速度を実現したことで、大容量データのためこれまで一つのCADソフトでは設計が行えなかった数千本の鋼材・配管を含む大規模装置全体の並行設計を同品上で可能にしている。

 また、同品上で機械を中心に配置した鋼材や配管の長さや重量などの数値情報を自動で図面や帳票に一括出力できる機能や、3次元モデルから組立図や部品図、断面図などを高速に作成できる図面化機能も追加している。これらにより、大型産業機械の開発リードタイムを従来比約40%短縮することが可能だという。

 なお、同品は中外炉工業に先行導入し、活用されている。

iCAD SXの概要図iCAD SXの概要図