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日本精工、1.5倍の長寿命化、10倍の耐食性を実現した歯科ハンドピース用軸受

日本精工「歯科エアタービン用軸受シリーズ」 日本精工は、歯科治療ハンドピース用として従来品比で寿命を1.5倍、耐食性を10倍に高めた「歯科エアタービン用軸受シリーズ」を開発した。同品の売上として2017年に年間10億円を目指す。

 同品は、保持器の最適設計、部品加工精度の向上による振動レベル低減により、従来品比1.5倍の長寿命化を実現した。また、同社のコア技術の一つである材料技術により開発した高耐食のステンレス鋼を使用することで一般的に用いられているエアタービン用軸受材質比10倍の耐食性能も兼ね備えている。さらに、振動レベルを従来品比1/2に抑えた。

 40万min-1にも達する回転を支える歯科治療エアタービン用軸受には、定期メンテナンスで軸受交換が必要になるため、軸受の長寿命化が求められている。また、治療終了後、洗浄用薬液や高圧・高温環境での滅菌処理など、苛酷な環境に晒されるため、高耐食性・耐久性も求められている。