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デンソー、研究・開発体制強化のため日本自動車部品総合研究所を移転

 デンソーは、研究開発体制の強化を図るため、同社のグループ会社で自動車に関連する製品の研究開発を行う日本自動車部品総合研究所を、愛知県西尾市から愛知県日進市に移転すると発表した。2016年4月から、順次、移転および施設工事を開始する予定。

 今回の移転は、デンソー基礎研究所に隣接する土地および建屋を日本電気から取得するもので、既存の建物を使用するとともに、試作・実験棟および、パワートレイン実験棟を新設する。今回の土地・建物の取得に伴う投資額は約60億円だという。

 日本自動車部品総合研究所は、排ガス低減と自動車の安全についての社会的要請に応えることを目的に1970年11月に設立された。1985年からは、デンソーとトヨタ自動車の2社を出資会社として、主にパワートレイン、燃料電池、パワーエレクトロニクス、情報安全、熱システムの5分野の研究を行うとともに、先端研究を支える技術として、加工から試験・実験までを社内で行っており、今回の移転を機に、人員の増強や設備の更新を行い、研究体制の一層の強化を推進していく。

 デンソーは、基礎研究所において、次世代半導体や先端機能材料などの研究を行っている。今回、高度な計測技術や解析技術を持つ日本自動車部品総合研究所が移転、隣接することで、より連携を密にするとともに、自動車の安全性・環境性能・快適性の向上に必要な先進技術・製品の研究・開発を強化する。