オムロン、バックライトの金型製造工場を稼働するなどスマホの薄型・高性能化に対応

 オムロンは、国内外で伸長するスマートフォン向け市場に対する中小型液晶用バックライト事業の強化を目的に、今後2年間にわたり、100億円規模の投資を行うと発表した。今回の投資は、バックライトユニットの開発・生産能力を高めるための技術人材の投入や高精度な金型の設計・製造、自動化生産体制の強化などを主な対象としている。

 同社は、中小型液晶用バックライトユニットの設計・製造・販売のリーディングカンパニーとして、長年培った精密加工技術を活かし、2008年には、厚さ0.23mmの世界最薄シート型バックライトの量産に成功するなど、スマートフォンの進化とともに販売を広げてきた。

 こうした背景から、同社への薄型で高輝度なバックライト供給の期待は高まり続けており、今後ますます拡大するスマートフォン市場における液晶パネルの高精細、薄型化のニーズに対応すべく、技術開発へのさらなる投資を積極的に行い、グループ全社の総合力を活かした製品の高品質・高性能化と安定かつ迅速な供給を実現していく。

 具体的には、バックライト事業を担うオムロンプレシジョンテクノロジー(以下OPT)にグループ全社から50人規模の技術人材を投入し、研究開発と量産化および高度化の基盤となる金型の設計・製造体制の強化、自動化生産の加速に取り組む。また、新たにOPT三島事業所を開所し、2015年夏以降からハイスペック領域のスマートフォン向けバックライトの金型製造工場として稼働させ、今後の需要の増加に対応する。三島事業所の稼働により、2015年度内に金型の製造能力を拡充し、設計から製造までのリードタイムを大幅に短縮する予定。また、国内に金型の製造拠点と技術開発機能を集約することで、オムロンの得意領域である制御技術やノウハウを活かし、組み立て工程における自動化を推進していくことで、急速な市場サイクルの変化と加速する製品の薄型化、高精細化に迅速に対応していく。