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NTN、世界最高水準の高負荷容量と優れた耐振動・衝撃荷重性能を実現した自動調心ころ軸受

NTN「「ULTAGE自動調心ころ軸受 EMAタイプ」」 NTNは、軸受内部設計の最適化により、世界最高水準の高負荷容量を確保し、耐振動・衝撃荷重に優れた「ULTAGE(アルテージ)自動調心ころ軸受 EMAタイプ」を開発した。

 同品は、軸受の内部設計を最適化し、転動体であるころのサイズと本数を最大化したことにより、同社従来品に対し、基本動定格荷重を最大20%向上し、世界最高水準の高負荷容量を実現した。また、保持器形状の見直しと高強度もみ抜き保持器の採用により、保持器強度が最大55%向上し、優れた耐振動・衝撃荷重性能を実現した。さらに、軸受の温度上昇が最大10%低減することで、回転性能も向上している。加えて、特殊熱処理を採用し200°Cの耐熱仕様とすることで、高温環境下での寸法安定性と長寿命化も実現した。

 鉄鉱石や石炭等の地下資源の採掘に使用される鉱山機械は、振動・衝撃を含む条件で稼動するため、調心性に優れた自動調心ころ軸受が広く採用されている。特に、破砕機や振動ふるい機は、過酷な環境で使用されることから、同社では耐振動・衝撃荷重に対応した「UAシリーズ」をラインナップしてきた。しかし、近年の新興市場を中心とした採掘の拡大により、鉱山機械は長期・安定稼動が必要とされており、使用される軸受には、より一層の性能と信頼性向上が求められていた。