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豊田自動織機、新型2.8ℓ直噴ターボディーゼルエンジンを生産開始

豊田自動織機「1GD-FTV」 豊田自動織機は、2015年6月より東知多工場で2.8ℓ直噴ターボディーゼルエンジン「1GD-FTV」の生産を開始した。この新型ディーゼルエンジンは6月17日にトヨタ自動車が発表した「ランドクルーザープラド」等に搭載されている。

 同社は、長年蓄積してきたディーゼルエンジンの技術をもとに、トヨタ自動車の委託を受けてGDエンジンの開発に参画するとともに、燃費低減やエンジン排気量のダウンサイジングに大きく寄与するターボチャージャー(過給機)の開発にも同社の委託を受け、参画している。このGDエンジン用過給機の生産については、同エンジン向けに豊田自動織機が全量生産し、2015年2月より碧南工場で生産を開始している。

 同社は1953年にエンジン事業に参入し、自動車用ガソリンエンジンの生産を開始して以来、自動車用ディーゼルエンジン、フォークリフトをはじめとした産業用エンジン等、生産機種を拡げてきた。現在、自動車用ディーゼルエンジンとして、トヨタ自動車のIMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)等に搭載のKDエンジン、ランドクルーザー等に搭載されているVDエンジン、自動車用ガソリンエンジンとして、RAV4等に搭載されているARエンジン等を生産している。このうち、ディーゼルエンジンは、2014年11月、これまでトヨタ自動車と同社が共同で取り組んできたディーゼルエンジンの開発・生産機能を、順次、同社へ集約することに合意している。