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日産自動車、北米向けローグを九州で生産ー16年度国内生産台数は100万台を回復

 日産自動車は、北米向けクロスオーバーSUV「ローグ」(日本名:エクストレイル)を子会社である日産自動車九州で補完生産することを決定したと発表した。生産開始は、2016年春を予定している。生産台数は年産10万台程度の規模を計画しており、これにより、2016年度の国内生産台数は100万台を回復すると見込んでいる。

 「ローグ」はコンパクト・クロスオーバーSUVの中核となるモデルで、2013年11月に米国で発売。今年1-6月の米国での販売実績は前年同期比で36.3%増の13万5千台と、非常に好調な販売を維持している。北米向けの現行「ローグ」は米国テネシー州スマーナ工場および韓国のルノーサムスンの工場で生産しているが、工場の生産能力は好調な販売に追いつかない状況が続いており、増産に向けた様々な対応策を検討していた。

 日産自動車九州で補完生産することを決めた理由は、同社がグローバルコストリーダーとして、日産のグローバル生産拠点の中でも高いコスト競争力を持つこと、ルノー・日産アライアンスとしてグローバル標準のラインを導入済みであり多車種混流生産などのフレキシビリティを有すること、これまでのローグの生産実績に基づき、立ち上げ初期から高い品質を保証出来ることによるという。