三菱重工業、787向け複合材主翼の増産に向けて航空機工場の拡張工事を完成

 三菱重工業は、米国・ボーイング社の中型ジェット旅客機「787」向け複合材主翼の増産に向けて下関造船所(山口県下関市)で進めてきた航空機工場建物の拡張工事を完成させた。本工事はボーイング社が787の生産機数を現状の月産10機から今後14機に拡大することに対応するもの。

 今回の拡張工事は、2006年から下関造船所の大和町工場内にある航空機工場で稼働している主翼に組み込まれる補強用部材のストリンガー(縦通材)の生産設備の能力増強を図ったものであり、複合材を積層した後に高温高圧で焼き固めるオートクレーブ(複合材硬化炉)や部品加工用の切断装置などを順次稼働させていく予定。

 この航空機工場で生産されたストリンガーは、名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場(名古屋市港区)に輸送され、これらを取り付けて主翼構造体を組み立て、ボーイング社に出荷する。現在、大江工場の増産準備も順調に進められているという。