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川崎重工業、英国の大学と自律型無人潜水機用制御システムの共同開発に着手

AUVのイメージAUVのイメージ 川崎重工業は、ヘリオット・ワット大学(英国・エジンバラ市)と、海底オイル・ガス分野での活用を目指す自律型無人潜水機「AUV(Autonomous Underwater Vehicle)」に搭載する制御アルゴリズムの開発のための共同研究に関する契約を締結した。

 研究期間は2015年9月から2019年8月までの4年間で、「AUVによる近距離での水中パイプラインの位置予測のための、複数センサーを使用した融合アルゴリズムの開発」をテーマに研究する。

 川崎重工業は海底オイル・ガス分野における海底パイプラインのメンテンナンス需要に注目しており、長年培った高度な潜水艇関連技術を発展させ、AUVの先進的要素技術の開発に取り組んでいる。本研究では、AUVが複数のセンサーを用いて海底パイプラインを自律的に認識・追跡し、土砂などに覆われた状態でも目標物を見失うことなく、至近距離から検知し続けるためのアルゴリズムの開発とシミュレーションによる実証試験を行う。

 同社は、2019年8月までの本共同研究以降、2020年度中にAUV実機を製造し、北海等で実証試験を行うことを目指している。同社は、将来的に需要の伸びが期待できるオフショア分野における研究開発を積み重ね、各種オフショア船・海洋構造物など関連機器の受注・建造に取り組んでいくという。