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ジェイテクト、低トルク・高耐摩耗性ボールハブユニットを開発

 ジェイテクトは、軽自動車からSUVまでの幅広い車種向けに、従来よりも大幅な低トルク化を実現して燃費向上に貢献するとともに、寒冷地での車両輸送時の耐摩耗性能を大幅に向上したホイール用ボールハブユニット(HUB)を開発した。 日系自動車メーカーを中心にグローバルに本商品の拡販を図っていく。2017年1月に量産を開始、2020年に 120億円/年の売上を目指す。

 開発品では、独自開発の低粘度グリースを採用。構成成分を最適化することで低トルク化を実現した。また、シール形状としてダブルアキシャルシールを採用しシール性を維持するとともに、シール部のグリースに超低粘度基油グリースを採用し、シールリップに必要な油膜特性維持と低トルク化を両立した。これにより、従来品比でトルク50%減を実現。車両の4輪すべてに用いることで、自動車の燃費0.5%向上に貢献する。

 さらに、軸受部グリースに低温環境に適した添加剤を使用することで、特にロシア・北欧等の極寒冷地域で完成車を列車輸送する際の振動によるHUBの軌道面摩耗を、従来品比70%の低減を実現している。

ジェイテクト「ホイール用ボールハブユニット」