日本精工、高機能標準大形自動調心ころ軸受のサイズを拡大

日本精工「NSKHPS小形自動調心ころ軸受」 日本精工(NSK)は、産業機械向け高機能標準軸受「NSKHPS大形自動調心ころ軸受」のサイズを拡大した。本軸受は、長寿命(2倍)と低発熱(30%低減)、高温寸法安定性(最高200℃)を実現しているが、今回、軸受外径寸法φ400~φ600mmのサイズを追加する。同社では2018年に、本製品の売上として 20 億円を目指す。

 同社はアフターマーケット事業の強化としてMRO(Maintenance, Repair and Operation)ビジネスに注力しているが、同ビジネスでは製品性能とともにデリバリー、サービスなど総合的な商品力が要求される。

 同社ではこれらの要求に応え、開発設計技術・材料技術・製造技術を駆使した標準軸受の高機能化や品揃えを進めてきた。2004年に「NSKHPS小形自動調心ころ軸受」を初めて市場に投入、2009年にアンギュラ玉軸受を、2013年に深溝玉軸受、小形円筒ころ軸受を投入するなど、これまでに軸受6品種、最大外径寸法φ400mmまで品揃えを拡充してきたが、今回新たに自動調心ころ軸受のサイズをさらに拡大、幅広い産業機械のMRO ビジネスへの対応を強化した。

 同社では自動調心ころ軸受特有の損傷原因を独自に解明、この長寿命化技術を開発したほか、低発熱技術を開発・適用することで、以下の特徴を持たせた。

①外輪ところの摩擦力を制御し、内輪ところのすべりを小さくすることで、従来品に比べて2倍の長寿命を実現した。

②保持器と案内輪の最適設計により、ころの傾きを抑えることで、従来品に比べて30%の低発熱を実現した。

③最高200℃までの使用を考慮した寸法安定化熱処理を施した。

 同社では、本製品を通して産業機械設備の信頼性向上による生産性向上とメンテナンスコストの削減に貢献していく考えだ。