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神栄、メキシコで腐食試験、耐候性試験の受託試験事業を開始

 神栄は、米国の子会社(Shinyei Corp. of America:SCA、ニューヨーク州ニューヨーク市)がメキシコで腐食試験、耐候性試験の受託試験事業を開始すると発表した。これに向けて、受託試験事業の現地パートナー企業と業務提携を締結した。

 この受託試験事業は、メキシコに進出している日系自動車関連メーカーなどを主な対象に、同社が現地に設置する日本製試験機を用いた腐食試験や耐候性試験を受託するサービスを提供するもの。業務提携契約に基づく準備を進め、今年11月頃に事業開始を予定している。

 SCAは、米州地域において各種試験機やベアリングなどの金属製品、各種センサの販売を行う神栄100%出資の現地法人。近年、日系自動車メーカー・日系自動車部品メーカーのメキシコ進出に伴い、腐食試験や耐候性試験を行うための試験機の同国市場における販売が伸びてきているという。

 完成車メーカーがメキシコでの生産を拡大していることから、自動車関連産業を中心に日系企業のメキシコへの進出が増加を続けており、その中味も生産機能のみの移管から、研究開発機能も同地に持つケースが増加しており、開発段階で各種試験を現地で行う需要がある。SCAは、腐食試験や耐候性試験を自社で実施する顧客に対して、試験機の販売を行っているが、今後も続くと予想される旺盛な企業進出により、試験需要がさらに増加すると判断し、現地に試験機を設置し試験を受託する機能を持つこととした。