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ダイセル・エボニック、自動車向けに架橋型PEEK樹脂を展開

 ダイセル・エボニックは、エボニック社とグリーンツィードアンドカンパニー社とで共同開発した架橋型ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂「ARLON 3000XT」について、自動車部品向けを中心に提案を開始している。

 同樹脂は、PEEK樹脂の、過酷な環境下での高い摺動特性や優れた耐油性・耐薬品性に加えて、架橋構造によって耐熱温度を向上したことで、エンジン回りやモータ周りなどの高温環境で高い機械的強度を必要な部品に適用。金属部品からの代替によって、燃費低減につながる軽量化や、低粘度オイルなどの貧潤滑下での摺動特性向上をアピールする。

 曲げ弾性(D790)が260℃で345MPaと高く追従性に優れるため、ダイセル・エボニックでは、オイルシールなど高温下で使われるシール部品などを中心に適用を提案していく考えだ。

ARLON 3000XTARLON 3000XT