NTN、早期異常検知機能付の円すいころ軸受を開発

NTN「早期異常検知機能付円すいころ軸受」 NTNは、建設機械向けなどに、運転中の軸受に発生したはく離を検出可能な早期異常検知機能付「円すいころ軸受」を開発した。

 はく離した状態で軸受を使用し続けると、軸受回転異常によって軸やハウジングなど周辺部品の破損のほか、軸受はく離片の飛散や噛み込みによるギヤ部品の破損などの二次被害を引き起こす危険がある。そのため、軸受にはく離が生じた場合は速やかな運転停止が望まれるが、これまでは軸受がはく離しても機械全体の振動や音に紛れてしまい、検知が困難だった。

 一方、機械のライフ・サイクル・コスト低減の観点からは、軸受の交換周期をできる限り長くする必要があるが、交換周期が長いほど二次被害を含めた軸受破損リスクが高くなるため、リスク回避の観点から、実際の軸受交換期間は設計上の軸受寿命より大幅に短く設定されている。

 これらの課題に対しNTNは今回、円すいころ軸受の静止輪である外輪にフィルタシールを設け、内輪とフィルタシールのすきまを最適化することで、はく離片の軸受外への流出を防止し周辺部品の二次被害を防ぐ商品を開発した。同時に、フィルタシールに取り付けた破損検知センサの感度を最適化することで、微細な鉄粉や金属浮遊物は検知せず、はく離片のみを早期検知できる技術を実現した。またフィルタシールは特殊構造(分割構造)を採用、既存の円すいころ軸受に、寸法変更なしに取り付けできるようにした。

 同社は、この技術を一般産業機械用円すいころ軸受向けに広く提案、機械のライフ・サイクル・コスト低減に貢献していく。