TDK、秋田の電子部品製造のマザー拠点を強化

 TDKは、秋田県由利本荘市万願寺にある本荘工場の敷地内に電子部品の新たな生産拠点となる本荘工場東サイトを、また、同県にかほ市にある稲倉工場の敷地内に稲倉工場東サイトを竣工した。

 今回の二つの新棟は、同社のグローバルの電子部品製造のマザー拠点である秋田地区のモノづくり強化を念頭に、最新鋭の生産拠点とするため、インダストリー4.0の考え方と、ゼロディフェクトを実現する品質向上のモノづくりという二つのコンセプト(“TDKインダストリー4.5”)を軸に、本荘工場新棟では電子部品を、稲倉工場新棟では電子部品を構成する磁性材料をそれぞれ生産する。

 また、秋田県の冬場の天候を活用し、積雪時の雪を格納して冷熱回収の補助とするなど、新棟は、エネルギー効率の向上を目指した設計としている。本荘工場東サイトの屋上に設置した太陽光パネルは、工場全体の照明電力量の最大70%をカバーできる能力がある。また、二つの新棟は、駐車場の融雪装置や構内アーケードなど従業員の働きやすい環境を意識した設計を行い、環境適応型の次世代モデル工場としての役割も期待される。

 今後、二つの新棟ともに生産設備の設置を開始し、2016年内にはそれぞれ稼働を開始する予定。各生産ラインとも、同社独自の生産技術を結集した最新鋭の設備、システムを導入し、従来型のモノづくりにはない、新たな生産ラインを構築するという。

 昨今、グローバル規模で爆発的に普及したスマートフォンの需要をはじめ、ICT市場にて電子部品の需要は年々増大してきた。これらスマートフォン向けの需要に加え、今後、各種電子機器のみならず、自動車、産業機械等あらゆる市場分野でIoT(Internet of Things)によってその機能をさらに拡大させる傾向にある。二つの新棟では、電子部品事業におけるグローバルのマザー拠点として稼働し、電子機器や自動車、産業機械などの分野で進むIoT向けに製品を供給する。