日本粉末冶金工業会、新年賀詞交歓会を開催 人材育成など時代に向けた足固めを!

 焼結含油軸受などのメーカーからなる日本粉末冶金工業会(会長:水野 豊・ファインシンター社長)は1月14日、東京・湯島の東京ガーデンパレスで「平成21年新年賀詞交歓会」を開催した。

 当日はまず水野会長が「日本粉末冶金工業会会員企業の平成20年の生産額は約1.1%減の1511億円と通年ではほぼ横ばいとなる見込みだが、主要需要先の自動車産業の動向に大きく影響され、11月以降は前年比20から25%減の大幅な落ち込みとなり、将来を見据えた経営戦略の確立が一段と求められている。景気回復の予想がつかず産業構造の変化も想定される中、耐える1年となるものと思われるが、この時期こそ足元を固める時。人材育成など次代を念頭に業界が競争と協調の精神で一つにまとまり、数年先の日本、さらには世界の粉末冶金産業がどうあるべきかを考えるべき」と力強く語った。

 続いて来賓の挨拶に立った経済産業省製造産業局素形材産業室長の渡邉政嘉氏が「新経済成長戦略のキーワードは、資源生産性。これは、産業や人々の生活がいかに物を有効に利用しているかを総合的に表す指標。より少ない天然資源の投入量で効率的に国内総生産を生み出すようにすることは、日本のものづくりの強み。この強みを活かしつつ政府の各種支援策も利用しながら、ピンチはチャンスの発想で業界全体の経営体質の発展・強化につなげてほしい」と語った。

 さらに高野幹夫・粉体粉末冶金協会会長が「学界の役割は、産業界での技術・製品開発を担い大きな飛躍をもたらす人材を送り届けること」と述べた後、日本粉末冶金工業会前会長の菊地 勇・ポーライト会長の「知恵や技術力、労働力などをシェアリングして苦境を乗り切ろう」との乾杯の挨拶で懇親会に移った。