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三菱重工、カナダの電力会社からGTCC発電設備を受注-2012年に運転開始

 三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、カナダの電力会社エンマックス社の子会社エンマックス・グリーンパワー社から、総出力80万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注した。発電所はアルバータ州カルガリー市近郊で、2012年冬季以降の電力需要を満たすべく運転開始の予定。同市の旺盛な電力需要に、高効率発電で対応する。

 エンマックス社はカルガリー市が100%出資、今回の発電所は新規に計画されたもので、三菱重工はカナダ国内での販売・サービスを担当する同社子会社を通じて受注した。

 同社が納入するのはM501G1型ガスタービン2基と、排ガスボイラー(HRSG)2基、蒸気タービン1基。発電機は三菱電機が供給する。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排ガス熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用と、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出抑制が可能で、省エネだけでなく環境保全にも大きく貢献する。

 三菱重工では、「すでにGTCC発電設備を国内外で多数受注・納入しており、技術・実績両面で広く市場の支持を獲得しているが、今回の受注実績を弾みとして、GTCC発電設備による高効率な火力発電に対する需要の開拓に、さらに注力していく」としている。