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経産省、技術戦略マップ2009を策定

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 経済産業省( http://www.meti.go.jp )は、産学官の専門家の英知を結集、NEDOなどの協力の下、「技術戦略マップ2009」を取りまとめた。既存技術のアップデートを行うとともに、技術分野を30分野に拡充した。「技術戦略マップ」は、新産業を創造していくために必要な技術目標や製品・サービスの需要を創造するための方策を示したもので、同省の研究開発マネジメントに活用するとともに、ビジョンや技術的課題を産学官で共有することで、異分野・異業種の連携、技術の融合など、イノベーションの促進に寄与するものとして策定されている。今回のポイントは以下のとおり。

(1)技術分野を30に拡充し、総勢延べ835名の産学官の専門家の英知を結集。2008年度版に対し、計量・計測システム分野を追加した。

(2)日本機械学会、応用物理学会、日本化学会、ロボット学会/人工知能学会/人間工学会、横幹連合(43学会で構成される横断的な学会連合)の五つの学会・連合から提言のあった分野において、提言内容について検討のうえ、適宜技術戦略マップに反映。

(3)ナノテクノロジー分野の学術体系に基づいてナノテクの要素技術を体系化、技術の重要性・技術の適用範囲を明記、ユーザーの利便性を向上。

(4)持続可能なものづくり技術分野において、個々の技術と社会ニーズの関連性を可視化、異分野技術の融合のツールとしての可能性を検討。

 拡充された技術分野は以下のとおり。

(1)情報通信6分野:半導体、ストレージ・メモリ、コンピュータ、ネットワーク、ユーザビリティ、ソフトウェア

(2)ナノテクノロジー・部材4分野:ナノテクノロジー、部材、ファイバー、グリーン・サステイナブルケミストリー

(3)システム・新製造5分野:ロボット、MEMS、設計・製造・加工、航空機、宇宙

(4)バイオテクノロジー4分野:創薬・診断、診断・治療機器、再生医療、生物機能活用技術

(5)環境4分野:CO2固定化・有効利用、脱フロン対策、3R、化学物質総合評価管理

(6)エネルギー2分野:エネルギー、超電導技術

(7)ソフト3分野:人間生活技術、サービス工学、コンテンツ

(8)融合戦略領域2分野:持続可能なものづくり技術、計量・計測システム