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不二越、7軸“腕”ロボットと6軸多目的ロボットの販売を開始

 不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、7軸構造で自在な動作を可能にした中可搬7軸腕ロボット「プレスト MR35・50」と、パワフルでコンパクト、動作範囲の広い6軸多目的ロボット「プレスト MC35・50・70」を開発、販売を開始した。MRシリーズは年500台、MCシリーズは年1,000台の売り上げを見込んでいる。

 昨年市場投入した軽可搬(20kg)の「プレスト MR20」、「プレスト MC20」のラインアップを中可搬(35~70kg)の領域まで拡充することで、搬送、組立、機械加工など多彩な工程のロボット化を推進し、産業機械分野をはじめ広く市場を開拓する。

 プレスト MC35・50・70の特徴は以下のとおり。


  1. コンパクトな設置スペースに広い動作範囲
     新プラットフォームの採用とモータ・減速機の最適化により、同可搬の従来機に比べ、ロボットの全幅を30%、フレーム干渉半径を40%縮減する一方で、前後ストロークを20%拡大。ロボット設置におけるレイアウトの自由度を飛躍的に高めた。(MC50:全幅595mm、フレーム干渉半径360mm、前後ストローク1592mm)

  2. 大きな手首トルクで最大70kgまでハンドリングが可能
     ロボットの先端部(手首)のトルクを従来機に比べて約1.4倍に増強。既存の35・50kg可搬に加えて、70kg可搬をシリーズに加えることで、多種多様なワークをより遠い位置まで、自在にハンドリングすることを可能とした。

  3. 高い実用性
     2系統のエア配管を装備し、多彩なアプリケーションに対応可能。また、サーボモータ駆動のツール用配線を内蔵化することにより、周辺機器との干渉が無く、ロボットレイアウトを容易化。

 プレストMR35・50の特徴は以下のとおり。


  1. より複雑な動作を可能にする7軸“腕”ロボット
     プレストMC35・50の特長に加え、下腕部に1軸追加し7軸構造とすることで、より人間の「腕」に近い複雑な動作を実現した。とくに、工作機械へのワークの着脱では、機械側面からの回り込み作業が可能になり、機械の操作性や、段取り・保全等の作業性の向上、機械間の省スペース化を実現する。


 同社では今後、工具やベアリングなどの商品の流通網(約3,000社)を活かして、中小口需要を掘り起こす。また、ナチシステム会(国内25社、海外25社)メンバーとタイアップし、システム対応力を強化していく。
プレスト MR50プレスト MR50
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