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デュポン、バイオベース素材がトヨタプリウスで採用

 デュポン( http://www2.dupont.com/ja_JP )は、同社のバイオベースポリマー、ソロナポリマーから作られたポリトリメチレンテレフタレート(PTT) 繊維が、トヨタのハイブリッド車、新型「プリウス」純正オプションフロアマットの「ラグジュアリータイプ」に正式採用されたことを発表した。

 ソロナポリマーを使ったカーペット製品は、米国デュポン社とバイオベース素材ソロナポリマーの日本での製糸・販売についてライセンス契約を持つユニプラス(大阪市西区靭本町2-7-4、生嶋孝則社長)によって、日本国内のカーペット市場に提供されている。

 ソロナポリマーは、デュポンのバイオ技術を用いて植物の糖を発酵させて作る1,3プロパンジオールとテレフタル酸の共重合で作られたPTT樹脂で、ソロナポリマーから作るPTT 繊維を用いることで、従来のフロアマットに使用されている石油由来のナイロン樹脂と比較してCO2を50%以上削減することとなり、地球温暖化対策や枯渇資源の節約に貢献する。

 さらに、ソロナポリマーは、繊維にした場合、風合の良さの他、防汚性、耐薬品性や耐久性(耐摩耗性)を満足でき、性能面からも顧客の要求を満足している。デュポンでは、「ソロナポリマーを用いたPTT 繊維が新型プリウスの純正オプションフロアマットに採用された大きな理由は、バイオ素材という環境性能だけでなく、素材の持つ機能そのものが高く評価された結果であると考えている」としている。