安川電機、食品・薬品・化粧品分野で高速搬送を実現するロボット

安川電機「MPK・MPLシリーズ」 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、食品・薬品・化粧品等の小物製品の箱詰め・箱積みに最適なMPK・MPLシリーズを開発・製品化し、販売を開始した。年800台の販売を見込んでいる。価格は「MPK2」:380万円/セット、「MPK50」:460万円/セット、「MPL160」:600万円/セット。

 食品・薬品・化粧品などに代表される小物製品では、いくつかの数量単位で複数の種類を化粧箱などに詰めて販売されることがあり、ベルトコンベア等で運ばれてくる個々の製品をピックアップし箱詰めする作業は多くの人手が必要とされている。また、販売店への輸送には化粧箱を数十個単位でダンボールへ詰めてパッキングし、そのダンボールを数個から数十個単位でパレットに載せて発送されている。このように輸送での効率化は図られているが、それら重量物の箱詰め・箱積みは人手による作業が多く残っている。

 これら製品単体の箱詰め(ピッキング)から、輸送単位での箱詰め(パッキング)・箱積み(パレタイジング)の自動化を実現するため、各工程で必要とされる搬送ロボットを製品化し、トータルでの物流自動化搬送システムの提供を可能にした。同一メーカーによるロボット提供により、ライン構成検討から、立ち上げ・調整、メンテナンス等の顧客生産の多くの状況で、システムとしてのご提供が可能。さらに、各工程で準備される搬送ロボットは、それぞれがクラス最高の動作速度を備えるとともに、ハンド部への配管・配線をアーム内に収納し、動作時の干渉・絡みを無くすなど、顧客の生産性向上に貢献する。

 さらに、ビジョンセンサとの組み合わせで、2つのコンベア上を高速で流れてくる小物製品や化粧箱に対し、複数のロボットを負荷の偏りなく効率的に動作させる、リアルタイムオートスケジューリング機能を持ったソフトウエア(MotoPick:モートピック)を準備している。流れてくる製品をどのロボットが取るのか、取った製品をどの箱のどの位置に置くのかなどを自動演算する。これにより、設備稼働率の最適化・最大化を図り顧客の生産性向上を強力に支援する。

 主な特徴は以下のとおり。

  1. ピッキングロボット MOTOMAN-MPK2
    ・ピッキングロボットは、食品・薬品・化粧品等、清潔性を求められる製品を直接取り扱う工程であることから、くぼみ・溝などを極力廃し汚れが付着しにくい表面形状を採用したことや、殺菌洗浄に用いられる酸・アルカリ洗浄液での丸洗いを可能とした耐洗浄塗装・防水性能を施している。また、ロボットの機械潤滑剤は食品機械用グリースを採用している。
    ・製品を流すコンベア上にビジョンセンサを取り付けることで、無作為に流れてくる製品の位置・方向・品種判別を行い、ロボットによるピックアップと同時に、搬送中に整列作業を行い、正確で見た目にきれいな箱詰めが可能。
    ・可搬質量2kgのコンパクト設計で、製品が流れてくるコンベア脇に複数台の設置も容易。また、天吊りや壁掛けなど自在な設置が可能で、柔軟なライン構築に貢献する。
  2. パッキングロボット MOTOMAN-MPK50
    ・可搬質量50kgと余裕の容量により、箱詰めされた製品の多数個取りに対応している。これに伴い、手首軸を大幅に強化し、重量物搬送時の高速整列動作も可能となっている。ダンボールへの製品整列詰め込みなどのパッキング作業の効率化が可能。
    ・ロボットの幅寸法1014.5mm、最小旋回半径561mmとクラス最小を実現、狭いスペースや高密度配置のラインに応じた設置ができ、設備面積の有効活用が可能。
  3. パレタイジングロボット MOTOMAN-MPL160
    ・最終出荷状態の荷姿は、重量物でありながら、ダンボールのように傷つきやすいものや米袋のように変形しやすいものが多く、柔らかな把持を求められると同時に強い力が必要。これにより、エアー駆動・吸着の利用も多く、その配管は太くなる。これら大容量の配管をアーム内に収められるようアーム先端の手首軸に大口径の中空構造(φ53mm)を採用し、周辺機器やロボットアームとの干渉を無くした。
    ・可搬質量160kgと充分な容量を持ち、アーム最大到達距離3159mmとクラス最大の到達距離により、高さ方向への積み上げなど高い汎用性を実現し、顧客生産現場に柔軟に対応する。