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川崎重工、米・ワシントンより地下鉄電車428両の発注内示

 川崎重工業( http://www.khi.co.jp )は、米国の現地法人を通じて全米第3位の地下鉄電車の車両保有数を誇るワシントン首都圏交通局(WMATA)より、地下鉄電車(7000系)428両の発注内示を受けた。

 受注金額は約8.8億ドル(約810億円)で、車両の構体製作および機器取付け、最終組立、試験をリンカーン工場(ネブラスカ州)で行い、2013年から2016年にかけて順次納入する予定。

 今回の契約には、オプション(最大320両)が付随しており、オプションがすべて行使された場合は、生産総数748両、受注総額約14.8億ドル(約1,350億円)の同社における過去最大規模の鉄道車両受注案件となり、2018年まで生産が継続することになる。また、オプション車両の納入後は、既存の地下鉄電車(1000系、4000系)が7000系に置き換えられ、WMATA保有車両の半数以上が同社製となります。

 7000系地下鉄電車は、ダレス国際空港への延伸計画、老朽化した既存車の更新計画ならびに、混雑緩和など旅客サービス向上計画に伴って導入され、WMATAとして初めてステンレス鋼製の構体を採用するとともに、従来各車両に設置していた運転室を2両あたり1箇所に減らすことで座席数を増加している。また、デジタルコンテンツ表示装置やCCTVカメラ、情報伝送システムなど、従来車にはない最新システムを採用している。

 同社は、米国内でニューヨーク市交通局をはじめとする主要交通局より累計3,000両を超える受注実績を有している。今回のWMATAからの初受注は、同社の北米での納入実績、技術力、信頼性、およびアフターサービスが高く評価されたもの。