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SRC、第29回技術報告会・第16回総会を開催

 ハードディスクドライブ関連の研究団体である情報ストレージ研究推進機構(SRC、 http://www.srcjp.gr.jp )は6月2日、東京・飯田橋の飯田橋レインボービルで、第29回技術報告会全体会議・第16回総会を開催した。

 2006年度から発足したSRC第4期事業では、2010年6月を目標に2Tb/in2の技術ロードマップ確立を目指していたが、2008年6月に前半2年間(フェーズ1)のゴールである1Tb/in2の実現可能性を確認、今回最終目標の技術ロードマップを確立できた。今回の技術報告会全体会議では第4期技術委員会として、R/W(リード/ライト)部会、信号処理部会、ヘッド部会、媒体部会、HDI(ヘッドディスクインタフェース)部会、メカサーボ部会から活動報告があったほか、馬籠敏夫氏(テクノ・システム・リサーチ)による特別講演「HDDの市場展望」が行われた。

 また、総会では2009年度のSRC事業報告ならびに収支決算報告がなされ第4期の活動報告が総括された後、第5期のスタートとなる2010年度の事業計画ならびに予算案が報告・審議された。第5期(2010年6月~2014年6月)では、第4期の成果に対し、パターン媒体、熱アシスト技術、マイクロ波アシスト技術、瓦記録(Shingled Write)技術に関してさらに加えることで、82Tb/in2の構築を目指す。これに基づき、2010年度の事業計画としては、82Tb/in2技術マクロスペックの明確化とロードマップ概要、研究方針策定の検討、HDDの新応用展開を含めた今後の潮流の検討、仮想的COE(Center of Excellence)の育成、論文賞などSRC活動の活性化を行う。