医産研、第1回研究会「医療機器産業の過去と将来」を開催

講演のもよう 医療機器産業研究所( http://www.jaame.or.jp/mdsi/mdsi.html )は10月7日、東京・一ツ橋の学術総合センター・一ツ橋記念講堂で第1回医療機器産業研究会「医療機器産業の過去と将来」を開催した。

 会の冒頭、渡辺敏同研究所所長は「医療機器を取り巻く環境には様々な問題があることは皆さんご存じの通り。ただ、問題を指摘するだけの時期は終わりにきていると私は思っている。それよりも、どう解決するかが今後の課題だ。今回の研究会では、将来を展望する前に、前向きにどのように行動するか、その結果として医療機器産業にどのような明るい将来を見ることができるかといった視点を得るための一つのきっかけとなれば幸いである」と挨拶を述べた。

 基調講演では、東京女子医科大学・早稲田大学共同大学院 共同先端生命医科学専攻教授の笠貫宏氏が「患者視点からの医療機器の展開」と題して登壇。医療機器開発の問題は、開発の問題点として医工連携の不十分、産業の問題点として品質保証に関するコスト、審査・認可の問題点として審査基準が不明瞭ーなどの具体例を示した。その上で、21世紀の科学技術の進歩による医療機器の研究開発を促進し、評価・予測・診断科学を確立することが求められると進言。患者に有効かつ安全な医療機器を迅速に提供するためには「産官学が一体となって現システムの抜本的な見直しを行い、患者視点からの新たなシステムの構築が必要である」とした。

 このほかの講演は以下の通り。

  1. 「日本の医療機器市場の長期動向~過去25年を振り返って~」医療機器産業研究所 主任研究員 中野壮陛氏
  2. 「2030年の医療機器産業を考える~技術戦略マップ2010を通して~」経済産業省産業技術環境局研究開発課 加藤二子氏
  3. 総合討論「将来の医療機器産業の産業像を探る」日本医療器材工業会産業戦略委員会委員長 三澤裕氏、日本医療機器産業連合会産業政策会議議長 原澤栄志氏、講演者3名